1カップ目:大関 上撰 金冠 ワンカップ
記念すべき1カップ目はこれだ!
やはりカップ酒と聞いて誰もが想像するのはワンカップ大関だろう。カップ酒の元祖であり、手軽に日本酒を飲める世の中を作り上げたカップ酒界の功労者だ。その歴史は古く、発売されたのは昭和39年10月、東京オリンピックの年だという。
そんな偉大なワンカップだが自分で買ったのは初めてな気がする。
ゆとり世代の私からすればワンカップと言えば、道端でのんべーのおっちゃんが虚ろな目で一杯やってるイメージだ。
早朝のコンビニ。震える片手で小銭を払い、店の前で水のようにゴクゴク飲んでる姿を見て「あれ死ぬんじゃないのか....?」と呆気を取られたものだ。
そんなワンカップ。早速、近所のスーパーに買いに行ったのだが、上記のイメージもありレジに持っていくのがなんだか少し気恥ずかしい。
例えるならば、初めて18禁な本を買いにいった時のあの恥ずかしさだ。モヤモヤする恥ずかしさを振り払いレジに向かった。
お代を払い終わり店外に出た時、また少し大人に近づいた気がした...
とさて置き、
「いやー、正直アル中御用達のイメージだし、吟醸酒でもないしそんなに美味しくなさそうだなー。」
とか思いつついただくことにしよう。
恐る恐る一口、
••••あれ?、おいしい?
すーっとした飲み心地で、後味にほのかに甘みがある。
うまい!うまいぞワンカップ!
日本酒嫌いを生み出すあの独特の匂いもなく素晴らしく飲みやすい。甘口でも辛口でもなくちょうど中間くらいの程よい味だ。こりゃ、おっちゃんがゴクゴク飲んでたのも納得だ。
どうも調べてみるとこの商品、日本酒を飲まない若者に気軽に日本酒を
楽しんでもらえるようにとの思いで作られたらしい。
パッケージ、ビンの飲み口のデザインもヤングの目に止まるように芸大の先生方に依頼しデザインを決めたと記されている。
確かに、ロゴのデザイン。よく見てみるとなかなかカッコいい。50年以上たった今でも全く見劣りしないじゃないか!
ビンに関しても当時の日本の技術力では、軽量広口のビンは製造できなかったらしく、海外から最新鋭のの機械を輸入した、山村硝子と協力して製造を可能にしたという意欲作だったらしい。
より詳細を知りたい方は大関のHPに無料で読める開発秘話のマンガがあるので、 暇な時にぜひ読んでみてほしい。ワンカップ片手に読めばいいツマミになるはずだ。
まさかどこでも売ってるワンカップが、こんなに美味しくて飲みやすいとは思わなかった。学生御用達居酒屋の飲み放題ででてくる合成酒とは違い、日本酒の美味しさを存分に伝えてくれる。学生時代に安い日本酒を飲まされてトラウマな方は是非騙されたと思って飲んでみてほしい。
ちなみに飲み終わったビンはコップにも使えて二度美味しい。
おすすめ度:
★★★★★☆☆☆☆☆
(気が向いたらまた飲みたい)
製品名:上撰 金冠 ワンカップ®
酒蔵:大関株式会社
原材料:米(国産)、米こうじ(国産)、醸造アルコール
アルコール度数: 15%
購入場所:近所のマックスバリュー
価格:198円